上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

僕の明日を照らして僕の明日を照らして
(2010/02/10)
瀬尾まいこ

商品詳細を見る


瀬尾まいこさんの、久々の長編は、
家庭内暴力という重いテーマでした。

母子家庭で育った中学2年の隼太は、
母親の再婚相手から、暴力を受けます。

いつスイッチが入るのか、
いつまで続くのか、
終わりの見えない暴力の恐怖から
逃れようとしない隼太。
それどころか、ほかの誰との関わりよりも
新しい父親との時間を大事にしようとします。
なぜなら彼は暴力より怖い、長い夜を知っているから。

作者が中学の教師をなさっているからなのか、
隼太がまさに中学2年の男子そのものらしく感じました。
(うちの息子にも共通するところがたくさんあるし・・・)
難しい年頃真っ只中の彼らには、
母親だけでは補えない部分があるのでしょうね。

偶然にも、この本を読み終えた日、
15歳の少年が自宅トイレに監禁されるという
事件が報道されていました。
虐待・家庭内暴力。
最近こういう事件が多いですよね。
自分も子を持つ親としては、信じられないことですが。
この手の事件が、再婚家庭に多い(或いは交際相手による)というのにも、
とても心が痛みます。
暴力自体も許し難いことですが、
自分の子供を庇護する立場にあるはずの親が
その加害者になるということが、
どんなにか、子供を傷つけることになることか・・・。


このお話では、母親が知らないところで
暴力が行われるのですが、
隼太がそれを自分で受け入れている日々の中でも、
友達や、ガールフレンドと過ごす時間を通して、
心の変化がみえてきます。
彼が大人になっていく過程が、しっかりと伝わってくる。
それはなぜか、とても切ない気持ちになる類の感覚でした。
(母親の立場で読むからなのでしょう。)

彼の明日を照らすもの
それがなんだったのか。
読み終えてすぐは解らなかったのですが、
漠然としていたそれが、
しばらくたった今、
少しみえてきたように思うんです。
暗くて重いテーマではあるけれど、
強く心に残るお話でした。


         +++++


 my slowlife*
にほんブログ村 ライフスタイルブログ スローライフへ
にほんブログ村
thanks yourclick!
スポンサーサイト

【2010/06/15 15:14】 | 読書 トラックバック(0) |
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。